1. 金型の費用は?

製品形状(寸法図面)と精度、材質や製品個数、納期・・等、
最低上の5条件が揃って初めて出るものです。

例えば、会議室でよく見かける灰皿の深さを後たった2cm深くしたら、
金型の費用は2倍にも3倍にもなるかもしれません。
勿論、その反対に2cm浅くしたら1/2や1/3の費用になるかも
しれません。

製品材質や製品個数より、金型の材質や後処理
(焼き入れやメッキ処理等)の費用が変わります。

また精度が高い製品ですと、おのずと金型の精度も要りますので、
手がかかるため、費用は上がります。

さてここで納期によっても費用が変わる?と不思議に思われた方も
いらっしゃると思います。
納期が無く、自分の所で全て出来なければ外注さんに一部委託します。
そうなるとやはり単価が高くなります。
またスプリングやパンチ(穴明け用の雄型部品)等の部品は購入するのですが、
ストークと言って通常3〜5日かかるのを1〜2日で作らせますので高い請求が来ます。

ですから、納期は十分頂ければ良い品質で安く金型が出来るのですが。^^;

2. 金型制作するまでの手続きは?

まず製品形状を示す図面が必要です。
だいたいこのくらいで・・・は、できないのです。
          
手順としては、
1) 製品寸法を示す3角法(正面図・平面図・側面図)の寸法入りの図面
2) 製品の材質や制作する個数
3) 寸法精度がどこまで必要なのか

これらが決まった段階でこちらに頂きます。
金型と言っても多種類ありますので、私の所で出来る物か検討致します。
出来るとなると、納期を含めて見積もりをお出しします。

納得して頂いた場合、仕事を受けさせて頂く段取りとなります。

図面やデータが有って始めて金型の作り方・金型行程を考えられる
スタートラインになります。
よく「だいたいこの様な感じだけど、見積もりだけ出して欲しい」と
言われますが、見積もり(金型費用)は上記条件が揃った後の
2番目、3番目に出来る作業となります。

3. 100tプレスで出来る製品は?

製品の材質と板厚、それと一番大事なのが製品形状と精度です。

金型を数行程でやれば、一般絞り材の0.6〜3mm程度の板厚で
単純形状の丸絞りですと一般家庭の鍋(直径300mm)前後の物が出来ます。
絞り深さは50〜150mmくらいでしょうか。
注  条件によってこれ以上の物が出来る場合も有りますし、
これ以下になりますのであくまで目安にして下さい。


しかしほんのちょっとと思われる突起や丸で無い4角形状や材質が
ステンレス等、条件がかわれば全く出来ない場合もあります。
また多行程になれば、金型費用はどんどん高くなります。

 

4. 製品の金額はどのくらいかかる?


1) 量産型でシュミレートしてみましょう。

行程数     10(金型が10型いります)
金型費用    500万円(10型の総額)
製品工数    50万個
1行程プレス費用  2〜10円 
(手加工を伴う試作型と違って、量産では全て金型加工で行い、
また生産個数も桁が違って1日で1〜3万個製品を作りますので
人件費も含めてこのくらいです)

1個当たりの金型費用
500万円/50万個 = 10円
全行程プレス費用
5円(普通このくらい、もっと安いかも) × 10行程 = 50円

製品1個の単価  10円 + 50円 = 60円/個
メッキ処理も入れて100円もかかりません。


2) 試作品でシュミレートしてみましょう。
皆さんが一番知りたい事でしょうか?
例えば発明品を企業に売り込む場合にいくつか試作品を作る場合等、
あるかと思います。
量産型は全てを金型で出来る様にしますが、試作型は穴明け等、
金型を作るより人の手作業の方が安くなる場合、金型を減らし人手で
作業をやります。

  工程数         2行程(2型)
  金型費用       40万円(2型の総額)
  製品個数       1000個
   1行程プレス費用  1000円
  (手加工を伴う場合で、製品が1000個ぐらいですとこのくらいは、かかります)

  1個当たりの金型費用
    40万円 / 1000個 = 400円
  全行程プレス費用
    1000円 × 2行程 = 2000円

  製品1個の単価
    400円 + 2000 円 = 2400円/個
  となります。

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