テーマ
表面機能・特性の向上による工業材料の高付加価値化
講師
静岡理工科大学 理工学部 機械工学科 教授 吉見 直人 氏
講演の概要
自動車等の輸送機器、家電製品・OA機器、日用品などに用いられる材料には、様々な表面処理技術が適用されています。例えば、鉄(薄鋼板)の場合、環境に優しい薄膜の表面処理皮膜を被覆することにより、鉄の弱点である錆(腐食)を抑制して製品寿命を延ばすとともに、潤滑性や意匠性などの機能を向上させます。これにより、成形加工などの生産性を向上してより使いやすくしたり、最終製品の価値を高めることができます。
本研究室では身近な工業材料を対象として、材料表面に機能が発現するメカニズムを明らかにし、その機能によって生まれる効果や特徴について研究しています。本講演では、表面処理技術と機能について概説した上で、私たちの生活に関係の深い材料の表面機能と特性(摩擦と潤滑、触り心地・摘まみ易さ、意匠性など)に着目した最近の研究内容について紹介します。
※本講演は、工業材料の表面処理技術と機能向上に関するものです。興味を持たれた参加者には、改めて先生との個別面談の機会を設けさせていただきます。
現在の主な研究テーマ(シーズ技術)
ロボットハンドの指素材と摘まみ易さに関する基礎研究
物体搬送時の摩擦力によって発生するスティック-スリップ振動の基礎研究
金属(鉄、アルミニウム)の着色処理と意匠性に関する研究
開催概要
日 時:令和6年12月20日(金) 14:00~16:00
会 場:アゴラ浜松(浜松市中央区田町322-7)
定 員:20名 ※事前申し込みが必要です。
参加費:無料
申込期日:令和6年12月10日(火)
申込方法:下記メールアドレスへ「所属、役職、氏名、電話番号」をお知らせください。
申込・問合せ先
(公財)静岡県産業振興財団 産学マッチングコーディネータ 河合
E-mail: hope-jnp@cy.tnc.ne.jp