J-クレジットマガジン vol 3(2024年4月17日)
「J-クレジットと非化石証書の違い」
今回はクレジットと証書の違いと使い分けについて述べさせていただきます。
クレジットとは、一般的には、太陽光発電設備の導入、LED化、ボイラーの更新、森林管理、植林等の温室効果ガス削減プロジェクトが実施されなかった場合の温室効果ガス排出量の見通し(ベースライン排出量)とプロジェクト実施後の実際の温室効果ガス(プロジェクト排出量)との差分である温室効果ガス削減量を取引できるよう認証したものを指します。
すなわち、ベースライン排出量(削減プロジェクト実施なし)-プロジェクト排出量(プロジェクト実施後)=温室効果ガス削減量(効果)=クレジット
ベースラインとは、排出量見通しです。J-クレジットを創出する場合は、その事業が実施されなかった場合(ベースライン)の数値をあらかじめ測ることになります。そのベースラインとプロジェクト実施後の数値とを比較します。その差分がクレジットです。必ず「測る」という行為が必要になります。クレジット実施の有無にかかわらず、自社の現状の温室ガスを測っておくことをお勧めします。
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