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2026/08/06

補助金(Go-Tech事業)を活用したセルロース/樹脂複合材料の研究開発支援

研究開発
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補助金(Go-Tech事業)を活用したセルロース/樹脂複合材料の研究開発支援

企業名 TENTOK株式会社  <https://www.tentok.co.jp/
所在地 富士市天間264
業種 紙・不織布製造業
創業 1954年
従業員数 340人
支援分野 研究開発

 

1954年の創業以来、特殊紙の製造で多様なニーズに応えてきた。現在は、紙製品に加え、化学合成繊維を活用した湿式不織布の製造にも取り組み、海外への販売も拡大するなど、グローバルに事業を展開している。

開発課題と支援機関に相談した経緯

 2016年から紙の原料であるセルロースを機械式解繊処理したCNF/MFC(セルロースナノファイバ/ミクロフィブリルセルロース)を有効活用するべく、研究開発に取り組んできた。2019年には、富士市のCNF-PFに入会し、CNF関連の社会実装に取り組む異業種との交流を深める中で、セルロース繊維と化学合成繊維の混抄紙「フィブリメルト」(富士市CNFブランド認定品)を活用し、セルロースと樹脂の複合材料の研究開発について、静岡大学グローバル共創科学部の青木准教授との共同研究を開始した。当社はCNF処理装置、混抄紙製造装置は所有しているが、複合材料の試作・評価に必要な設備が不足していたことから、研究開発に活用できる支援制度について、産業財団に相談するに至った。

支援内容

 産業財団は、関東経済産業局「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」の事業管理機関として、令和4年度から令和6年度まで事業運営を支援した。関東経済産業局との窓口業務をはじめ、各種申請書類・運営資料の作成支援、関係機関との調整、アドバイザーとの連携など、研究開発に専念できる体制づくりをサポートした。現在も事業化に向けたフォローアップ支援を継続している。

成果

 Go-Tech事業の活用により、試作設備や基本物性評価機器を導入するとともに、試作材料や外部分析試験に係る費用についても補助を受けることができ、研究開発目標を達成した。また、産業財団による事業運営支援や法令遵守に関する助言により、補助事業を円滑に完了することができた。
 研究成果であるMFC/PP複合ペレットは、「浜名湖花博2024」で展示されたスズキソリオのコンソールボックス部品や、静岡県内小学校で使用される綿花栽培教材用植木鉢の原料として活用されるなど、社会実装への第一歩を踏み出している。

振り返って

 産業財団の支援がなければ、本事業の採択が困難であったと思われる。また、事業開始後も研究開発に注力でき、目標達成が叶ったのは、産業財団の運営支援によるところが大きいと感じている。

今後の展望

 現在、事業完了後の社会実装に向けた取り組みに努めているが、顧客毎の品質要求、市場動向の変化に適応していくことが必要であり、事業化達成にはまだ時間がかかるものと思われる。一方で、社内の工程端材の有効活用等、更なる環境配慮型複合材料の開発に取り組むことで、より訴求力を高めた複合材料の開発を目指していく。

終わりに

 本事例は、企業の技術力と大学の研究シーズを結び付け、Go-Tech事業を活用することで研究開発から社会実装へとつながった好事例である。                
 産業財団では、補助金の申請支援だけでなく、事業管理や関係機関との調整、事業化に向けたフォローまで一貫して支援していることから、研究開発や新製品開発をご検討の際は、ぜひご相談いただきたい。

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